セッション概要

MySQL Database Service(MDS)はOracle Cloud Infrastructure上で利用できるMySQLのマネージドサービスです。また、HeatWaveはMySQLベースのクエリ・アクセラレーターで、MDSと合わせて使用できます。参照処理を非常に高速に実行でき、TPC-HベースのベンチマークでAmazon Auroraと⽐べてクエリ実⾏速度が1000倍以上⾼速、価格が1/3以下になるなど、とてもコストパフォーマンスの高いサービスとなっています。

本セッションでは、これらのMDS、HeatWaveの特徴や強みをご紹介させて頂く共に、MDS、HeatWaveの最新情報をご説明させて頂きます。

【追記】聴講者からの質問と講師の回答

Q:分析処理とは、具体的にどんな処理(どんなSQL)が早くなったのか

A:HeatWaveで処理できないSQL以外は、基本的に全て早くなります。
以下のHeatWaveの制限事項に該当する場合は、HeatWaveが使えないので、フロントにあるHeatWave用のMySQL Database Serviceで処理されます。
https://dev.mysql.com/doc/heatwave/en/heatwave-limitations.html

Q:HeatWaveへのデータロードの速度はどれぐらいなのか(400GBのロードにかかる時間など)

A:シリアル処理の場合で、1TBのデータをHeatWaveノードへロードするのに約1時間かかります。
HeatWaveノードへのロード処理をパラレルで行う機能が追加されたので、こちらを使うとより短縮できると考えられますが、この機能の数値的なデータはまだ出てきていません。
https://dev.mysql.com/doc/heatwave/en/auto-parallel-load.html

Q:MDS側の容量がインメモリの容量よりも多くなった時の挙動

A:HeatWaveノードへのデータをロードできない場合、エラーになります。
(実際には、その状態より前に、クエリー実行時にHeatWaveノードのメモリ不足によるOut Of Memoryエラーが起きて、メモリ不足に気づくと思います)
また、HeatWaveノードを構成する時に、現在のデータ量からHeatWaveノードが最低何ノード必要になるかを見積もる機能があります。

講師

山﨑 由章

山﨑 由章

セッション情報

担当:
MySQL Community Team (Oracle Corporation)
対象者:
MySQLのマネージドサービスに興味がある方、高速なデータ分析環境に興味がある方、MySQLの最新情報を知りたい方
前提知識:
特になし
カテゴリー:
データベース/クラウド
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