セッション概要
IoT/M2Mと呼ばれる領域では、各種のデバイスが日々時々刻々生成したデータを収集し、
これを様々な軸で検索、集計、分析する事で新たなナレッジを生み出しています。
特にモバイル機器や自動車など、デバイスが様々な場所を移動する場合には、GPSなどから取得した位置データを記録し、地理的な軸を分析の要素として考慮する事が必要不可欠です。この種のワークロードを処理するには、PostGISというPostgreSQL向けの拡張モジュールが広く用いられており、例えば市町村境界のような複雑な形状同士の包含関係や、距離、面積などを導出する事ができます。その一方で、単純な四則演算と比較してこの種の演算は計算量が多くなりがちで、データ量が増大した場合の処理速度にしばしば問題を抱える事がありました。
本セッションでは、PostGISの概要と既存のチューニング手法を振り返った上で、PG-Strom v3.0の新機能として開発を進めているGPU版PostGISと、それを支えるストレージ機能についてご紹介します。
講師
海外 浩平
セッション情報
- 担当:
- ヘテロDB株式会社
- レベル:
- 入門編
- 対象者:
- データベースの高速化に興味がある方、位置情報の活用に興味がある方、GPU活用に興味がある方
- 前提知識:
- データベースについての基礎知識があることが望ましい
- カテゴリー:
- データベース/GPU/位置情報